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FlatCleaning Magazine

羽毛布団を選び際に、寝心地はとても重要になります。

しかし、寝心地以外にも重要な点はいくつかあります。

 

では、どんな点を気にすればいいのでしょう。

 

1.羽毛選び

 

1.1 ダウンパワー

 

ダウンパワー(DP)とは、簡単にいうと羽毛の膨らみを数値化したものです。

その羽毛に対して、布団に入った状態と同程度の圧力をかけた時の、羽毛1gあたりの体積がダウンパワー(DP)と言います。

数値が大きいほど高品質な羽毛と言えます。

 

1.2 ダウンの混率

 

ダウンの混率とは、羽毛布団に含まれる「ダウン(羽毛)」と「フェザー(小羽)」の割合に対し、「ダウン(羽毛)」割合を示すものです。

ダウンの割合が多いほど高品質と言えます。

 

1.3 清浄度

 

清浄度とは、羽毛やフェザーがどれだけ清潔であるかを表しています。

清浄度が高いほど清潔な羽毛で、アレルギーの原因となるダニやカビ、

また、羽毛の匂いも少ないため、より快適な睡眠環境を保つことができます。

 

1.4 酸素計数

 

酸素計数とは、羽毛やフェザーの汚れ具合を示す指標ですが、特に羽毛に含まれる有機物(血液、脂肪、皮脂など)の量を測定したものです。
洗浄した後の酸素の消費量を測定し、消費量が低いほど羽毛が清潔であることを示します。有機物(血液、脂肪、皮脂など)は、酸素を消費するため、酸素計数が高いほど有機物が含まれていることになるので、数値が低い方がより安全で清潔な羽毛と言えます。
一般的には、酸素計数が10以下であれば、羽毛は非常に清潔とされます。
アレルギーや匂いに敏感な方にとっては、参考にすべき指標と言えます。

 

 

2. 羽毛の種類

 

2.1 クワックダウン

 

中国で飼育されているガチョウやアヒルから採取される羽毛です。

価格は比較的安価で、品質はそれほど高くなく、グースやダックダウンよりも保温性が劣る場合が多いです。

 

2.2 ダックダウン

 

アヒルから採取される羽毛で、グースダウンに比べて羽毛が小さく、やや保温性や軽さで劣るとされます。ただし、一般的に価格はグースダウンよりも低めです。

 

2.3 グースダウン

 

ガチョウから採取される羽毛で、ダックダウンと比べるとサイズが大きく、保温性が高いのが特徴です。また、軽くて柔らかいので、快適な寝心地を提供します。

その中でも、ハンガリー産グース、シベリアンホワイトグースダウンなどは高級品として知られています。

 

2.4 マザーグースダウン

 

ガチョウの中でも、成熟した親鳥(約2年以上)のガチョウから採取される羽毛です。

グースダウンよりも毛が大きく、非常に高い保温性とふくらみを持ちます。

また、耐久性にも優れていて、最も高級なダウンの一つとされています。

フィルパワー、軽さ、保温性、全てにおいて優れています。

 

2.5 ポーランドダウン

 

寒冷地で育てられたガチョウやアヒルの羽毛は、寒さから自信の身を守る為、特に保温性が高く、フィルパワーも優れています。

ポーランドダウンは、その名の通りポーランド産のガチョウやアヒルから採取される羽毛で、高級羽毛布団に使用されることが多いです。

 

2.6 エアイーダウン

 

エアイーダウンは、スウェーデン産の非常に高級なガチョウの羽毛です。

極めて軽量で高い保温性を持ち、最高級品として扱われ、価格も非常に高いです。

しかし、最高レベルの保温性と軽さを提供するダウンです。

 

3. 側生地選び

 

羽毛布団選びで忘れてはいけないのが、側生地選びです。

せっかく品質の高い羽毛を使用している羽毛布団でも、側生地によって、その品質が充分に発揮できない場合があります。
また、1インチあたりに縫われている縦糸と横糸の合計数を示す、スレッドカウントがあります。

例えば、「スレッドカウント100」と言った場合、1インチあたり縦糸と横糸の合計が100本であることを意味します。この数字が多いほど、生地は密に織られていることになり、肌触りが良く、耐久性が高い、高品質な仕上がりといえます。

 

4. アレルギー対策

 

アレルギーを持っている場合は、清浄度が高く、酸素計数が低い羽毛の他に、防ダニ加工や抗菌加工が施されている羽毛布団を選ぶと良いでしょう。

 

5. メンテナンス性

 

羽毛布団を全く洗わない人も多いようです。

羽毛布団も定期的に洗濯が必要です。

家庭で洗えるもの、クリーニングしやすいものを選ぶといいでしょう。

 

8. まとめ

 

常に買いかえる商品ではない羽毛布団。

生涯の3分の1から4分の1の時間をともにする羽毛布団。

購入する場合、リフォームをする場合は、面倒でも少し慎重に選ぶことをおすすめします。

 

 

 

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